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9月16日から始まるコンテンツ『一粒』アテンドたちが語る見どころとは? 前編

昨年好評を博したプログラム「『一粒』大地の恵みを感じ一粒米のいのちを
頂く」が神宮外苑のダイアログ・イン・ザ・ダーク「内なる美、ととのう暗闇。」にて開催されます。

9月16日からの幕開けに向けて研修に励むアテンドスタッフ達に、今回のプログラムの見どころを聞いてみました。今回はアテンドスタッフのせとせっと、バリ・ジョニー、あっけちゃん、しらしょー、ノージー、あっこが話してくれました。


「『一粒』大地の恵みを感じ一粒米のいのちをいただく」プログラム概要

純度100%の暗闇の中で五感を研ぎ澄まし、米一粒を味わいながら、大地の恵みや、宇宙から受け継がれてきたいのちに想いを馳せるこのプログラム。

監修は、曹洞宗長光寺住職であり精進料理研究家・禅アーティストの柿沼忍昭和尚様。今回の開催にあたり、「食べ方を掘り下げると、生き方が見えてくる。生き方を掘り下げると、食べ方が見えてくる。一粒から『命』を極めていく」とメッセージを寄せてくださいました。

今回の『一粒』の魅力または見どころを教えてください。

アテンドのバリジョニー
普段から自身で着つけた和服で、日本の和を楽しんでいるバリジョニー。

バリ・ジョニー:
和尚さんのお話をきいて、今回の『一粒』で、なんで禅の世界を暗闇でやるんだろうかという点で腑に落ちたところがあるんです。それは”想像するため”。お米を食べると、自分の口に運ばれるまでに、ここまでお米を運んでくれた人がいて、炊いてくれた人がいて、稲を植えてお米を作ってくれた人がいて、水はどこから来たんだろう、田んぼに水を引くために一体何人の人が関わったんだろう?とか、そういうことを想像していくことが、”いただく”ということなんだ。それって結局目に見えないことだから、暗闇でやる意味があるんだと思う。だから見どころは”みなさんの想像力”なのかな。

せとせっと:
それは大いにあるね。この『一粒』での対話って、普段ご飯食べているときに食卓でする「今日何があった?」という会話とは全然違うんだよね。今いただいているいのちのその奥、向こう側を想像するための対話なんだよね。禅では一人の世界でその想像を膨らますことなんだけど、この暗闇では人との対話、人と一緒に共有することに魅力がある。ほかの人の想像も借りて、さらに自分の想像の世界を広げられるんだよね。だから暗闇の中でお米を味わうと、みんな感想が言いたくなるんです。そんな食卓とは違う対話も見どころですかね。

あっけちゃん:
この神宮という場所にあることも意味があって。”神宮外苑の杜”という建物の名前の通り、明治神宮の一角を利用してる。ここにいるだけで私達の気がととのう気がするし、エネルギーを感じる。ここは”いのちがめぐる場所”なんだと思う。場の力もきっとあるよね。お客さんの感想を読んでも、みんなととのって帰ってくれていることがよく分かる。「この90分でそんなことまで考えてくれたんだ。」と、私たちが気づかされることがよくあるの。

竹芝のダークはエンタメ的に、暗闇でもこんなことできるの!?と遊びながら感じる場所だけど、神宮はより日々の暮らしや日々の営みに直結している場面が多いよね。日々感じているはずなのに、見逃してしまう瞬間を、”あれ?”って再確認して、自分の生活にちょっとした意識を向けやすい体験ができるんだと思う。

アテンドのせとせっと
みんなの頼れる兄貴、せとせっと

せとせっと:
ダイアログが20年以上温めてきたものが、より色濃くこの「内なる美、ととのう暗闇」にあらわれている気がして、アテンドたちもなぜかここに来れることを楽しみにしているわけですよ。

しらしょー:
神宮では自分の生活を変える部分が強くあって。去年この『一粒』に関わってから、お茶碗に米粒が残ってしまって、お箸じゃもう無理って思った時に手を使い始めたくらい、一粒残らずご飯を食べようという意識に変わったんですよね。もちろん竹芝もそういう要素はあるけど、神宮ではよりもっと文化的な、自分の身近な部分で琴線に触れる部分があるかな。

あっこ:
そうだよね。私もしらしょーと同じように、『一粒』を通して、意識するようになったことがいくつかあって。例えば、お米を今までより味わうようになった。このお米は甘いなとか、もちもち感があるなとか、水分が多いなとか。味わうということを意識するようになった。それは食べ物だけじゃなくて、四季折々のお花に触れて、香りを嗅いで季節を感じるのもそうで、五感を研ぎ澄ませて生きるようになったかな。神宮の暗闇の中には檜舞台があるんだけど、我々アテンドは毎日その舞台の雑巾がけをするんです。雑巾がけすらも、昔は面倒だと思っていたけど、今は思わないんです。きれいな檜舞台の触り心地が大好きで、もはや雑巾がけではなく、舞台を愛でているんですよ(笑)

アテンドの価値観にも影響を与える『一粒』の世界。後編では、そんなアテンドたちがどんなことを大切にして、日々お客様と向き合っているのか。
今回の『一粒』にかける想いを語っていただきました。


ダイアログ・イン・ザ・ダーク「内なる美、ととのう暗闇」
「『一粒』大地の恵みを感じ一粒米のいのちをいただく」
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