写真で振り返る!とっとり手話フェス
9月16日から24日まで開催された「とっとり手話フェス」が無事終了!子どもから大人まで、多くの人と静かで、とっても賑やかな対話の時間を楽しむことができました!笑顔弾ける写真と共に、10日間を振り返ります😆
*「とっとり手話フェス」についてはこちらをご覧ください。
ダイアログ・イン・サイレンス ショーケース
「手話ができないけど大丈夫かな?」
「本当に何にも聞こえないの??」
「音声と手話のおしゃべり、両方お休みってどういうこと???」
ダイアログ・イン・サイレンスが中国地方初開催ということもあり、皆さんドキドキ、ワクワクしながら参加してくださいました。参加者の皆さんを静寂の世界に誘ったのは、音声に頼らずに対話をする達人・聴覚障害者のアテンドと呼ばれるスタッフ達。今回は、まっちゃ、かりん、よし、じんちゃん、にゃんこが参加しました。
そして、アテンドと参加者をつなぐのがSI(Silence Interpreter )と呼ばれるスタッフです。はるか、純じゅん、よっぱ、かおりんが皆さんとアテンドの対話のお手伝いをしました。
本当に音声のおしゃべりをしないでコミュニケーションを取れるのか…プログラムが始まるまでは不安顔の方も少なくありませんでしたが、いざ始まると皆さんアテンドの動きや表情に釘付け!そして最初は戸惑いながら、でも次第に身体中を使ってのコミュニケーションに夢中になって、遊んだり、おしゃべりを楽しんでおられました。
エアカフェ®︎
予約なしで誰もが参加できたエアカフェ®︎にも多くの方がご参加くださいました。何にもないけど、なんでもある不思議なカフェ、エアカフェ®︎。想像力を使って、どんなものでも作ってしまうシェフと一緒に、参加者も普段は食べられないような大きな、大きなホールケーキや、贅沢にフルーツをふんだんに使ったミックスジュース、それに鳥取の名産のとうふちくわや、カニの味噌汁なんかも作りました。
美味しいものをたくさん食べた後は、スポーツに挑戦!
特別な道具がなくても、イマジネーションがあるから、カフェがボーリング場や野球場に早変わり!存在しないはずのボールがちゃんと見えました!
鳥取県内7つの小学校を訪問
会期中、平日は鳥取県内7つの小学校を訪問し、子どもたちと一緒に音のない世界を楽しみました。
元気な子どもたちも、静かに静かに、おしゃべりは一休み。
でもおしゃべりはお休みなはずなのに、こんなににぎやかなのはなぜ?
見えないはずのロープで綱引きをしたり、大縄跳びにも挑戦しました。
アテンドたちと一緒に遊ぶ中で、子どもたちは身振りや手振り、顔の表情、手話、筆談、コミュニケーションには色々な方法があることを体験の中から学んだようです。
そして、想像力を使えば、みんなと一緒にどんな遊びも楽しめることも!
鳥取は日本で初めて「手話言語条例」を制定した県ということもあり、街の中の色々なところで、例えば店頭のポスターや看板にも手話表現が使われていたり、一般の方も初心者から気軽に手話を学べる機会も提供されていたりと、手話が身近なものとなっていました。
鳥取県が前例のないこの条例制定に挑んだ背後には、平井伸治知事が、学生時代にボランティア活動の中で手話に触れ、社会人になって神戸市の手話ボランティアスクールを修了されたとい経験があったといいます。そして鳥取県知事就任後に行われた「鳥取県将来ビジョン」策定に向けた公聴会で、「手話を言語だと認めてほしい」という聞こえない人々の切実な声に動かされビジョンの中に「手話がコミュニケーション手段としてだけではなく、言語として一つの文化を形成している」という文言が加えられたそうです。
ダイアログのプログラムの創設者であるアンドレアス・ハイネッケは「「学ぶための唯一の方法は、遭遇することである」と述べていますが、まさに”遭遇”し、”対話”したことから生まれたのが「鳥取手話言語条例」かもしれませんね。
条例制定から10年。手話が日常の風景の中に少しずつ、でも着実に広がっていることを感じさせられた10日間となりました。鳥取の皆さん、どうもありがとうございました!鳥取の美味しいものをたくさん食べて、飲んで、サイレンスメンバーはすっかり鳥取のファンになってしまいました。またお会いできるのを楽しみにしています!
さて、ダイアログ・イン・サイレンスは2024年1月13日(土)からダイアログ・ダイバーシティミュージアム「対話の森」で開催予定です。どうぞご期待ください!