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「囚われのキミは、」とキャスト達

7月末から開催しているリアル対話ゲームⅡ「囚われのキミは、」では、”人とはちがう何か”を持つユニークなキャスト達が活躍しています。どんな”ちがい”があるのか、なぜキャストになろうと思ったのかなど、いろいろ質問してみました😀

みこえちゃん 〜異世界を知っている人のそばにいるねぇちゃん〜

キャストのみこえちゃん
いつも明るい笑顔のみこえちゃん。手話を使ったおしゃべりも大好き😆

みこえちゃんはどんな”ちがい”を持っていますか?
私の”ちがい”は、見た目ではわからない”ちがい”。
家族に障害者がいる、マイノリティです。

どうして「囚われのキミは、」に参加しようと思いましたか?
前回、ヒーロー(大橋弘枝)プロデュースの「地図を持たないワタシ」のキャストをやらせていただき、今回のヒーローのプロデュース第二弾のこの企画、一緒にやりたい!と思い、応募しました。

キャストとして”同級生”と接する中で、何か自分の中に変化はありましたか?
私の着ている囚われの服を、1枚1枚、どんな服を着ているのかな、どんな模様の服を着ていたのかな、と、改めて、知らない自分を知っていってると思います。

これを読んでいるみなさんにメッセージをお願いします。
「囚われのキミは、」の、学校の授業は、4科目あります。その日に、出会ったみんなで、授業を受ける、のではなく、みんなで創る、という感じでしょうか。
だから、毎日、どの科目も、全部違う答えになる。時には、答えがない時もある。
お子さんも、大人も楽しめて、新しい自分、今までの自分に出会えるかも…

しらしょー 〜見えにくいアヒルの子〜

キャストのしらしょー
寡黙に見えるけれど、色々な特技を隠し物芸達者⭐️

しらしょーはどんな”ちがい”を持っていますか?
僕は視覚障害の弱視です。視覚障害には、全く見えない、または光がわかる「全盲」とメガネなどで矯正してもみえにくい「弱視」に分けることができますが、僕はその「弱視」と呼ばれる見え方です。

どういう風に見えているの?とよく聞かれることがあります。もちろん人によって見え方は違うのですが、僕の見え方は、食いしん坊だからかな?よくドーナツのように見えています、と説明します。食べる部分がぼやけて見えていて、真ん中の穴の部分が全く見えません。下のほうが比較的見えやすいので、ちょうどよい明るさの場所では足元が見えやすいので、白杖を持たずに歩くことも多くあります。

どうして「囚われのキミは、」に参加しようと思いましたか?
これまで、ダイアログ・イン・ザ・ダークのアテンドスタッフとして活動してきました。ダークは、その名の通り、真っ暗闇ですから、ゲストのみなさんは基本的に非日常の世界になるわけです。僕はというと、普段、車の走る音、商店街から香る匂いなど、目以外の感覚を使いながら、生活しています。だから、暗闇でもいつも通りの感覚を使いながら安心安全な場をゲストのみなさんと一緒につくっています。

でも、真っ暗闇な景色は僕のリアルではないのです。暗闇が対等な場を作ってくれている側面は大きく、逆に言うと、その環境に頼り切ってしまっていた部分も感じていました。そこで、明るい世界で活躍できる「囚われのキミは、」で、自分のリアルを発信しながら、同時に同級生であるゲストのみなさんと “日常” で出会いたいと考えて応募することにしました。

キャストとして”同級生”と接する中で、何か自分の中に変化はありましたか?
はい、とってもありました!学校という舞台で、いくつかの授業を経て集う同級生との対話には、様々な気づきに富んだものがあります。小学生から大人まで、世代が違うからこそ生まれる学校の「普通」。学校にはとどまらず、自分と社会がつながるとき、他人についつい流されてしまう「慣習」。同級生になって語らうことで思い出すあらゆる囚われの感覚、価値観は、人と出会い、対話することで一歩ずつ成長してゆけるのだと感じ、ゲストとともにつむがれる対話の時間をもっと温め、大切にしていきたいとより強く思えるようになりました。

これを読んでいるみなさんにメッセージをお願いします。
みなさんにとって「普通」とは何でしょう?マジョリティとは何でしょう?学校という舞台で、同級生とともに授業を楽しみ、対話して、新しい景色を、新しい日常を迎えてもらえたら嬉しいです!入学待っています!

じんちゃん 〜音の境界線を生きる 元ボディビルダー〜

キャストのじんちゃん
何事も全力投球!ユーモアのセンスも最高です❤️

じんちゃんはどんな”ちがい”を持っていますか?
先天性難聴、補聴器と人工内耳を装用しているサイボーグ(笑)話せるけど聞こえにくいです。 音声のほか非言語コミュニケーションを活用。手話・口話・ジェスチャー・筆談・音声変換アプリなどを状況によって使い分けています(なんでも屋さんかい!)。 乳児クラス~小学部3年までろう学校で過ごし、それ以降は普通学校で過ごしたインテグレーションです。 幼少期は日本が聴覚口話教育を推奨した背景があり、手話の使用が認められていませんでした。なので社会人になってから自分で自立していくために手話を習得しました。

どうして「囚われのキミは、」に参加しようと思いましたか?
2020年からダイアログ・イン・サイレンスのアテンドをしています。サイレンスとはまたちがった対話を経験したいと思いました。 固定観念にとらわれず、様々なマイノリティを持つ人々の話を聞き、視野を広げて造詣を深めていきたいと考えて、応募しました。

キャストとして”同級生”と接する中で、何か自分の中に変化はありましたか?
 じんちゃんは、数人が集まって話し合う時は、お互いの話の内容が聞こえにくいため、意見を述べられないことが多々あります。 多人数で話す時は、その場に参加できるために、自分から工夫しながらお願いしています。 また、一人がとり取り残されないようにやっていくためには、相手が話すまで待つことや、相手に意見や感想を尋ねることが大事だと思いました。 顔の表情を含めたジェスチャーで対応したり、みんなでフォローし合いできる方法を考えたりして、伝えようとする気持ちを持ち続ければ、可能性が拡がるのではないかと考えています。 やはり、楽しく話せたほうが、相手も自分も気持ち良いですね。

これを読んでいるみなさんにメッセージをお願いします。
みなさん、こんにちは。うだるような暑い日々が続いていますね。 対話の森までおいでくださっている方々、いつもありがとうございます。 毎回、同級生一人ひとりのちがいに出会えることが楽しくて、最高に面白いですよ~。 4科目コンプリートを目指して、友達を連れて入学しに来てね。待っています~。

違いを持つからこそ様々な経験や、「だからこそ」の知識を持つキャスト達にぜひ会いに来てください!開催は9月10日(日)までです。