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ダイアログ・ウイズ・タイムのアテンドスクールが開講しました!

長い、長い間、お待たせしてしまいましたが、あの話題のプログラム「ダイアログ・ウィズ・タイム」の開催が2024年・春に決定しました!5年ぶりの開催に先立ち、10月14日にアテンドスタッフ達を養成するアテンドススクールがスタート。その様子をレポートします!


ダイアログ・ウィズ・タイムとは?

たくさんの写真が広げてあるテーブルを、参加者とアテンドが囲んで座っている。写真を持ちながら話をしている。
「将来自分がなりたい高齢者の姿」に近いイメージは?

「ダイアログ・ウィズ・タイムってどんなプログラム?」という方のために、プログラムを少しご紹介します。

「ダイアログ・ウィズ・タイム」(以下DWT)は歳を重ねることについて考えながら、生き方について対話をする体験型エンターテイメント。体験を案内するのは、人生を豊かに歩んでいる70代、80代の高齢者のアテンドと呼ばれるスタッフです。

戦後から現在まで、激しく時代が変化する中、どのように生きてきたのか、人生経験を共有し、世代を超えた対話により、自らのこれからを考えるきっかけを生み出します。

このプログラムは、2010年にイスラエルで初開催されました。高齢者という話題は若い世代には大分先のことで、中年世代には向き合いたくないこと。そして高齢世代は歳をとる意味を理解しているので、このプログラムに参加する人はいないのではないか、、、、という不安もあったそうですが「楽しい!」と評判を呼び、幅広い世代の人が参加。次第に世界各地へと広がっていきました。そして、日本では2017年に初開催、大きな反響がありました。

最年少21歳、最高齢85歳

コロナ禍を経て、5年ぶりの開催となった今回のアテンドスクールに参加してくださったのは、70代〜80代の色濃い人生を送ってこられた個性豊かな人生の先輩方。そして、アテンドスクールの運営をサポートしてくださるボランティアさんです。今回ボランティアで参加してくれた最年少は21歳、そして最高齢の大先輩は85歳。なんと60歳以上の歳の差があります。どんな対話が生まれるのか、ドキドキしながらのスタートです!

アテンドスクールの受講生達。円になって座り、話を聞いている。
初日ということもあって、少し緊張気味の参加者の皆さん。

この日は、それぞれの自己紹介の後、ダイアログ・イン・ザ・ダーク・ジャパン ファウンダーの志村真介から「ダイアログプロジェクトの意味」を、ダイアログ・イン・ザ・ダークのアテンドはなやんから「アテンドとは」、そしてダイアログの応援者のとしちゃんからは「世界から見た日本の多様性に関する課題とダイアログの可能性」についての講和と続きました。

20代と80代、共通点は見つけられるのか!?

お話を聞いた後は、お話をする番です!
「人生棚卸しミニミニワーク」を担当したのは、ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ代表で、ダイアログのプログラムのコンテンツプロデューサー、志村季世恵です。このワークショップでは、人生を円グラフの中にまとめていきます。5歳、10歳、と区切りをつけていき、その中で特に心に残っている出来事や、思い出、影響を受けた本や人などをどんどん書いていきます。そしてまとめた後、同じグループの人達と自分の人生のストーリーをシェアしていきます。

模造紙に人生の円グラフが描かれている。共通点があったところには、付箋が貼られている。
グループの人と共感したところを見つけていきます!

実際にやってみると、生まれた時代や環境が違っていても、学生時代に感じた葛藤や不安、友人達との楽しい思い出など、「わかる、わかる!」という共通項がたくさん出てきました。ちゃんと伝わるかな?大丈夫かな?と心配そうにしていた人も、話が進んでいくうちに、どんどん笑顔に、楽しそうにお話しされていたのが印象的でした。

「高齢化社会」というと大変な問題のように聞こえますが、長い人生を歩んできたからこそ得られた知識や知恵、経験は大切な宝物です。楽しい対話のエンターテイメントの中で、そうした宝物を参加してくださる方と分かち合えるように、これからのアテンドスクールでさらに対話力に磨きをかけていきます!

これからもアテンドスクールの様子を追っていきますので、どうぞお楽しみに。応援よろしくお願いいたします。