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ダイアログ・イン・ザ・ダーク:アテンドスクール開催しました!

11月、2週に渡りダイアログ・イン・ザ・ダークのアテンドスクールを開催し、さんちゃん、龍一、ユッキー、憲爺、きゃさりんの個性豊かな5名が参加してくれました。このプログラムでは、様々なワークを通じ、アテンドの仕事を知ってもらったり、また安全な対話の場の開き方や、相手の話の引き出し方など、アテンドに必要な要素を学んでいきます。最終日には、実際にアテンドになって暗闇の世界の案内にも挑戦してもらいました。濃厚な6日間を参加者の感想とともに振り返ります。

*アテンドスクールの詳細については下記のサイトをご覧ください。



スクールを受講して生まれた自分の中の変化

アテンドスクールの6日間を終えてみて、受講生の心境や考えにはどんな変化があったのでしょうか?

「研修生相互の絆、信頼が日毎に強くなり、また6日間の中で5人が協調する場面が増えました。暗闇だからお互い支えあう大切さが顕著になり、また表面的な装いが不要になり、心の底から本来の親切心が現れてきました。研修での大きな収穫でした。」

憲爺

「人と関わる時、相手はどう感じるか想像しようとする意識が強くなったのではないかと思います。また何か引っかかることがあった時、私ならどうするか考えるようになりつつあると感じています。例えば店員さんの接客や、同僚の接し方でモヤモヤした時、今まではなんだかなぁと思ったり、自分は気をつけようと思うだけでした。でも今回、どんなワークでもスクール生や先輩アテンドの良いところや、より良くするためのフィードバックをたくさん行いました。それが重なって、「自分だったらこうしてみたい」と考えようとする気持ちが育っている気がします。

さんちゃん

カリキュラムで印象に残っていること

このプログラムにはダイアログ・イン・ザ・ダークならではのワークがたくさん詰め込まれています。”初体験”に戸惑うこともあったと思いますが、研修生にはどんなことが心に残ったのでしょうか?

「ロールプレイのワークです。様々な場面を想定し、なぜそのワークを行うのか考えるというのは、新しい切り口だったのではないかと思うからです。」

さんちゃん

「1分間スピーチをしたことです。伝えたい話をするために、話を考え、削り、要点、エッセンスをまとめる。楽しくて意義のある話題を制限時間内にお話しすることは、これからの私の課題です。意識したいワークです。」

憲爺

このスクール中ずっと”豊かだなぁ”と感じながら過ごしていました。
何気ないゲームの中にも”ワクワク”を感じさせる仕掛けがあって。そんな体験を通して日常にも、ワクワクや豊さが溢れている事を思い出させていただきました。
先輩アテンドの話の進め方、誘い方が本当に楽しかった〜。
アテンドとしてもお客様と一緒に楽しむ事を忘れたくないと感じました。
またその場にいる方の順応性の高さにびっくりしたので、アテンドが引っ張って行くと言うより全てを信頼する事が大切なのだと肌で感じました。

きゃさりん
ダイアログ・イン・ザ・ダークのサインの前でポーズをとるアテンド生と先輩アテンドのはなやん
6日間を共に過ごした仲間、そして先輩アテンドのはなやんと。

アテンドスクールを体験してみて

6日間、先輩アテンド達と様々なことにチャレンジしたスクール生達。学んだことを今後どんな風に活かしていってくれるのでしょうか?6日間の感想と共に聞いてみました。

「”先天的、後天的、障害を持っていても関係なくひたすら前向きに進んでいる人たちも沢山いる”ということをよく知れた日々でした。これを糧とし、過去や現在に強く囚われている自身や周囲の人たちが少しでも良い環境で過ごせるように、今まで以上に創意工夫していこうと考えています。」

龍一

「初対面でも楽しい雰囲気を作り出したいと努力すれば、楽しい対話が生まれる。自分が変わることが肝要。今回の研修では繰り返し実践訓練ができました。これから、仕事や人付き合いの中で大切にします。」

憲爺

「視覚障害者当事者が活躍しているところを目の当たりにして、自分もその一員として活躍したいと感じました。」

ユッキー

「ホスピタリティ」と言うものを改めて考える良き機会になりました。大袈裟なことでは無く些細なことから行動に移していきたいです。私は様々な所に目と心がついているので過剰な程に気が回ってしまう所がありますが、「引き算」というキーワードを念頭に置きながらバランスよくお節介をしていきたいと思います。
それはその場や、その人を全て信頼して身を委ねる事なのだと改めて気付きました。

きゃさりん

参加してくださった皆さん、本当にお疲れ様でした!

ご支援・ご協力のお願い

これまで私たちは“ダイアログ・イン・ザ・ダーク”をはじめとしたソーシャル・エンターテイメントプログラムを通じ、誰もがありのままの姿で活躍できる社会の実現を目指してきました。ダイアログのプログラムを支えているのが視覚・聴覚障害者、そして高齢のアテンド達です。アテンドは「見えないからこそ・聞こえないからこそ・高齢だからこそ」得た独自の経験や知恵をプログラムの中で参加者と分かち合うことができるよう、アテンドスクールやインターンシッププログラムを通じ、コミュニケーションやファシリテーションの厳しいトレーニングを受け、皆様をお迎えしています。私たちはこれからも出会いから生まれる発見と楽しさ、そしてそれを超える感動を提供するプログラムの開発と人材の育成、障害者の雇用・活躍の場の創出に励んでまいります。ご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。