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拝啓 大人になった子どもの皆さんへ
 
子どもの頃の夏休みを覚えていますか?プールに行って真っ黒になったり、終わらない宿題に頭を抱えたり…楽しい思い時間がどんどん思い出される人もいれば、一人の時間をなんとなくつぶしながら、このまま学校が永遠に始まらなければいいのに、と願いながら夏を過ごした人もいるかもしれません。今の子どもたちはどんな毎日を送っているのでしょうか。

2022年、小中学生の不登校児童・生徒数は過去最高の24万4940人となり、前年から比べると24%も増加しました。また自殺で亡くなった小中学生、高校生の数も512人と過去最高に。こうした数字の背後にいる子ども達ひとりひとりの顔を思い浮かべる時、私たちは子ども達が子どもらしい時間を安心して過ごすために何ができるのか考えずにはいられません。特に夏休み明けは、学校に戻る不安を抱えた子ども達にとって危険な時期と言われています。私たちは子ども達にどんなふうに声をかけ、どんなふうに接することができるのでしょう。

大笑いしながら話すダイアログ・イン・ザ・ダークアテンドのあっけちゃんとまりちゃん

7月29日から開催しているリアル対話ゲームⅡ「囚われのキミは、」は学校が舞台のソーシャルエンターテイメントです。“人とはちょっとちがう何か”を持つキャストが案内するこの学校は、名前もない、ルールもない、教科書もない自由解放区。そこはありのままのあなたが大切にされ、受け入れられる場所。自分の思いや考えを、否定されることなく思いっきり表現できる、苦手なことやできないことがあっても、得意なことやできることを見つけられる、ちがいや違和感も歓迎される、そんな場所です。そこでキャストとゲームを楽しみながら、対話を深めていきます。

リアル対話ゲームⅡ「囚われのキミは、」の入学式

誰もが持つ“ちがい”が尊重され、大切にされていくことを、子ども達だけでなく、子どもの周りにいる大人の人にも体験してもらいたい、受け入れられることの喜びを感じてもらいたい、そんな願いと共にこのプログラムはスタートしました。

子ども達が決して長くはない子ども時代を愛され、楽しんでいける環境を想像し、創造していくために、このプログラムを通して“ちがいを楽しむ”体験をしてみませんか? 皆さんと一緒にワクワクした楽しい時間を過ごしながら、子ども達の未来を一緒にイメージしていけたら嬉しいです。

また、このnoteで「対話の森」のアテンドやスタッフ達で子ども時代を振り返ってみることにしました。人生の中では、たまに前にも後ろにも進めないような、どうにもならない想いに駆られる時があります。風が吹かない凪の海で、ぽつんと船がたたずんでしまうような。

風が吹いて、また船を漕ぎ出して行ける時を待つ間、あなたと一緒に風を待てたら、そんな思いでストーリーをつづっています。ぜひ読んでみてください。

敬具 かつては子どもだった対話の森スタッフ一同

みんなにも読んでほしいですか?

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