7月末から開催しているリアル対話ゲームⅡ「囚われのキミは、」では、”人とはちがう何か”を持つユニークなキャスト達が活躍しています。どんな”ちがい”があるのか、なぜキャストになろうと思ったのかなど、いろいろ質問してみました😀
今回はその第４弾です！

のん　低身長～常に見上げてるそこには何が？～

のんはどんな違いを持ってますか？
生まれつきの病気により身長(手足)が伸びにくく、現在は120cm弱の低身長です。 他にも帰国子女(ドイツ3年、アメリカ2年)だったり、ミックスだったりと色んな文化が身体に入ってるマイノリティです。

どうして「囚われのキミは、」に参加しようと思いましたか？
世の中には色んな人がいるのに、ダイバーシティに関する取り組みがカテゴライズされていることに気づき、私自身がそのカテゴリのどれにも当てはまらなく、もやもやしてました。そんな時に「誰も取り残さない」というテーマに共感して、昨年の地図ワタに参加しました。 そこで出会うゲストととの対話が本当に楽しく、私自身がゲストと対話することで助けられたことが多く、その経験から今年も参加したいと思いました。

キャストとして”同級生”と接する中で、何か自分の中に変化はありましたか？
今回特に社会の時間ではゲストの話を沢山聞く機会が多く、ひとつの物事に対して多角的に捉えるようになってきたと思います。 自分の中で凝り固まった意見がほぐれるイメージです。

これを読んでいるみなさんにメッセージをお願いします。
街中歩いてると私はその見た目から指差されて笑われることがあります。特に子どもに。 この対話の森に来る子どもたちも最初私をみて戸惑いや驚きの表情します。 でも体験を終わると、笑顔で私に感想聞かせてくれる子どもが多く、最後には友達になることが多いです。私「を」笑うのではなく、私「に」笑顔を向けてくれるのです。私ももちろん笑顔で返します。 この違いはなぜうまれるのか？ それはこの対話の森の体験を通じて、年齢、障害の有無、性別、全てを超えて人々が対等であることを子どもなりに実感してるのだと思います。 そういう子どもたちが増えていく事は社会がいい方向に変わっていく気配が私はしてます。 これからも引き続き対話の森を大事にしていただきたいと思います。

ぐろ　〜酒の前では一番元気な筋ジス患者

ぐろはどんな違いを持ってますか？
進行性筋ジストロフィーという病気なのですが、この病気は名前のとおり進行する病気。その都度都度、病気が進んでいくにつれ頭を切り替えていかないといけない。普通がずっと続いていくわけじゃないというのが、皆さんとの大きな違いです。

どうして「囚われのキミは、」に参加しようと思いましたか？
社会の中で自分がどう関わっていけるかというのを試してみたかったからです。特に私の場合は、病気の発症が大人になってからだったので、健康な状態も病気の状態も両方知っているのが強み。どちらも私というのが活かせると思いました。

キャストとして「とらきみ」に参加するで、何か自分の中に変化はありましたか？
以前はコミュニケーションに苦手意識がありました。特に聾者の人と。病気のせいで顔の筋力もないので、口元を読んでもらうのが難しいんですよね。手もうまく動かないので、手話も難しい。どんなふうにコミュニケーションを取れるのかすごく不安でした。

かばん取ってとか、何取ってとか、頼みにくいなという思いも最初はありました。自分でちゃんとやる方向で頑張らなきゃって。でも、頼るところは人に頼っていい、大切なのは頼み方。甘えるのではなくて、お互いに支え合うという考えのもとで頼っていったらいいんじゃないかなって、稽古やイベントを通じてそう思えるようになりました。私の成長はそこです。

”同級生”として参加してくださる皆さんに影響を与えているというより、私の方が皆さんから影響を受けていると感じています。全然喋らなかった人の、最後にぼそっと言ってくれた一言が心に響いたり、ご家族で入った方達が、お互いを頼りながら、でも信頼しあっている姿とか、お子さんの思わぬ成長を見て驚かれている姿だったり、色々なシーンを見て、良い瞬間に立ち合わせてもらったなと思う毎日です。

これを読んでいる皆さんにメッセージをお願いします。
リアル対話ゲーム、ぜひきて体験してもらいたい。なかなか言葉にすると陳腐になって伝わりにくいと思うのだけど、先入観なく体験してもらえたら嬉しいです。